
 母が白内障の手術を受けました。
 4日と11日、2回に分けて入院しながら片目ずつ手術しました。
 白内障の手術は簡単と一般には言われていますが、母には内科に重い持病があるため、ずっと手術が出来ない状態だったのです。
 9月半ば頃から、やっと体調が安定してきて、「今がチャンス!」と内科の主治医からGOサインが出たのでした。
 母は、手術前(約2年間)は、まるで深い霧の中にいるような感じで、人のお顔もテレビも自然の移ろいも、何もかも、ぼやけて見えなかったのですが、霧が晴れたように良く見えるようになったと喜んでいます。
 ずっと私の作品が出来上がっていく工程を見るのを楽しみにしていた母なのに、昨年の始め辺りから、ほとんど見えなくなっていたので、昨年秋の個展で発表したタージマハルもガンジスも母にはおぼろげにしか見えていませんでした。
 今日はちょうど母の誕生日だったので、タージマハルとガンジスをお部屋に飾り、ケーキと私の手料理でささやかな誕生日と視力回復のお祝いをしました。
 体が不自由な上に、目もよく見えなかったので、ほんとに心寂しい辛い日々だったと思います。
 視力が良くなったら、気力も旺盛になり、持病も治るのではないかと願っています。
 母はタージマハルを「綺麗やな〜、よう出来てるな〜、よう見えるわ!!」と、長い間眺めて、とても嬉しそうにしていました。
 昨年秋に開催した創作10周年の個展でしたが、一年かかってようやく全てのお客さんに見てもらえたような気持ちになりました。
 私の心の霧も晴れました。
 DREAMS COME TRUE
 【晴れたらいいね】
 http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=_KX83CzavwU
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