布は集まるという確信

2017-06-30

額縁布のキルティング開始しました。

今回の新作は多色使いですので、額縁布の色は抑えました。
写真では微妙な色が分かりにくいですが、ライトグレイッシュの青紫に近い色です。

額縁布の色は、間違うとせっかくの作品の世界観を崩してしまうので、色選びは慎重にします。
慎重に、、、と言っても欲しい色に染めるわけでもなく、また、欲しい色の着物がすぐ見つかるわけでもありません。
私の場合、持っている着物を合わせるのです。

今回の額縁布も、どれにしようかな?と材料箪笥を探したら入っていたものです。
2年ほど前に購入していた着物だと思います。

制作当初から、なぜか「必要な布は、全てある(集まる)。心配はいらない。」
といった確信のようなものがあり、事実そのようになるのです。

今回の作品用に私が改めて購入したものは一枚もありません。
以前から集めていたものや、制作直前や制作途中で集まってきた(頂いた)ものばかりで制作出来ました。
布数は約200種類ほど使用しました。

キルティングの模様は、刺し子模様の「山路」にしました。
田舎の風景には、刺し子模様が良く合います。

この模様は、布に直接描けて作業が楽なので気に入っています。
過去作品「古都」にも、この模様を使いました。

個展会場では、それぞれの作品の額縁布の色柄や、キルティング模様にも、注目してご覧頂くと面白いと思います。

作品は、まだ細かなアップリケ(柿の葉や実)や刺繍(桜・レンゲなど)が残っていますが、
先にパイピングまで済ませて、完成形にしたほうが、
作品がまとまり気分も落ち着くので、最近はこの順番でやっています。