糸六さんの絹糸で刺繍開始!

2021-07-14

京都の手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

 

現在制作中の「桜並木(仮題)」は最終の刺繍工程まできました。
昨日は、糸六さんへ行ってきました。

前作の宇治川風景の空と、今回の桜並木の空のキルティングは、すでに糸六さんの絹糸でやっていますが、今回の桜の刺繍も絹糸を使ってみようと思いました。

糸六さんとは、私の町家キルト第1作目から、偶然「ガスしつけ糸」を使っていたことがご縁となりました。
※過去のブログは こちら

 

 

糸六さんの絹糸は160色もあります!

 

伺う事をお伝えしていたので、女将さんが糸見本を出して待っていてくださいました。

 

制作途中の作品も持参し、女将さんにお見せしながら、桜の枝、花びら、土手の草….等を一緒に選んでいただきました。
女将さんが「林さんの作品のお手伝いをさせて頂けてとても嬉しいです!」と有難いお言葉を頂き、とても親切にして頂き本当に嬉しかったです。

 

絹手縫糸や穴かがり糸など、必要な色を購入しました。
糸六さんのHPで見つけて、以前から欲しかった可愛らしい糸箱に入れて頂きました♪

綺麗な糸を眺めているだけで癒されます(#^.^#)

手芸をされている方や、絹糸を使われる方は是非一度、糸六さんへ行ってみてください。
町家づくりの懐かしいお店の佇まいがとても素敵です。

とてもおこがましいことなんですが、糸六さんの世界観と町家キルトの世界観には、どこか共通する物語性があると感じ、是非私の作品で糸六さんの糸を使わせていただきたいと思いました。
糸六さんと出逢えたことで、刺繍を絹に変えようと思ったのです。

 

使う色は、全体はこんな感じです。
絹手縫糸→穴かがり糸→とじ糸の順に太くなるので、太さかげんを調節します。

 

 

桜の花びら用に8色選びました。
微妙なグラデーションで刺していきます。

 

土手の緑と小花用。

 

とじ糸はかせ巻きになっています。懐かしい感じですね。

 

糸見本帳も買ったので、色がたらない時は選んで注文することが出来ます♪

 

 

今までの作品は、コスモ刺繍糸を使っていましたが、綿素材のコスモ刺繍糸と絹糸の違いがどれくらいか、仕上げるのが楽しみです。

 

絹の刺繍=日本刺繍(材料の糸は日本刺繍糸)

という固定観念を私自身も持っていたのですが、身近な絹手縫い糸でも、刺繍が出来ることを私の作品で提案していきたいです。

 

帰りに四条に寄って、鉾を見て来ました。
今年は昨年に続いて巡行は無いけれど、鉾たての技術伝承のために、鉾だけは建てられたとのこと。

 

各鉾町の保存会の皆様のご尽力に感謝申し上げます。

 

暑い夏がやってきますが、作品制作頑張ります!!